2005年07月24日
●優柔不断術
何かものごとを始めようとする時、ああしようか、こうしようかと一つ一つ丁寧に考えていると「ぐず」だと言われる。いきなり「こうだ!」と決めると「男らしい」と言われたりする。本当にそうなのか?決断こそが素晴らしいのか?優柔不断でいいじゃないか!優柔不断万歳。
第一部は身近な事象から優柔不断とは何かが語られ、第二部は著者の体験を中心に語られています。優柔不断術なだけあって、結論は急ぎません。軽妙な語り口でノラリクラリと進みます。第一部は面白いものの、第二部は中だるみで結構厳しいです。贋札の話あたりから面白くなりますが。
優柔不断というと、とんでもない欠点で絶対に治さないといけないような意見ばっかりなんで、こういうのも面白いです。というか、優柔不断も許容されないような世間は息苦しくてかなわんです。時と場合によるんでしょうけどね。